2015年10月31日土曜日

お墓で授業した話

さて、今日は学校のことについて書きます。

今週はフランスはToussaint というカトリックの祝日の連休(要するに公立や一般的な学校は秋休み)だったんだけど、午後に通ってるアジア人だらけでお値段も超リーズナブルな私立の語学学校では引き続き授業が行われてました。
この学校、夏休みも無しで夏中ぶっ通しで授業あったからね、アッパレです。
通常はBMI19くらいの、ガチ10頭身のマネキンみたいな(体型と、高額そうな細身の洋服を着こなしているという意味で)年齢不詳の女性の先生がクラス担任なんだけど、しょっちゅうバカンスに旅立ってしまうので、今週は別の若い男性の先生が代わりに来てくれてました。
この代わりの男子、ことあるごとに中国語話せますアピールしてくるのがちょっとウザめなのと、シャツの襟ぐりから見える胸毛がどーも苦手で水曜日だけは自主休講してしまった。熱心でいいとは思うんだけど、若干暑苦しい。

で、その胸毛男子が「金曜日はペアラシェズ(パリ市内の北東にあるだだっ広い墓地)に遠足しよう!」と言い出したので、昨日は墓地で授業受けてきました。
授業と言っても、前日に割り振られた偉人について、本人の墓石の前でプレゼンをするというもの。授業料が安い割には、こういう課外授業が頻繁にあるってのも気に入ってます。

パリにはフランス人だけでなく、各国の芸術家とか偉人が眠ってたりするので、市内の墓地には必ずといっていいほど歴史上の人物がいます。日本と違って墓石もなかなか個性的なものが多くて、ペアラシェズだけでなくモンパルナスとかパッシーの墓地とかもささやかな観光名所みたくなってるはずだけど、でも日本人はあんまり見ないなぁ。

日本で偉人のお墓前で勝手に授業のプレゼンどーのこーのしたら高い確率で追い出されそう。そもそも灰色の石に名前書いてあるだけだからつまんないよね… 最近はモダンなのも増えてきてるけど、それでもザ墓石てのには変わりないし。


私はお墓が割と好きなので、ペアラシェズももちろん来たことがあったし、夏に旅したウクライナの都市 リヴィウでもわざわざお墓を見にいきました。死者を弔う文化って宗教だけでなく、その国の文化の色が濃く出るから、見てて飽きないの。静かなのに騒がしいような独特な雰囲気も、妙に居心地が良い。


ウクライナのお墓。

通常授業が始まる時間15時30分に最寄駅の出口で待ち合わせ。わたしは直前まで仕事があったので10分遅れまーすてクラスの日本人女子にメール入れたら、先生は15分遅れるって〜と帰ってきた。
なぬ!
嫌な予感はしてたけど、案の定45分になっても55分になっても現われず。前日にみんなの携帯電話番号を聞いて、「何かあれば連絡するねー」なんてほざいてた割には頼りない。
結局、30分遅れの16時頃にみんなで痺れを切らして墓地の入り口まで行ってみたら、直前の授業の学生たちとともにノンビリ出てきましたから。30分て2時間授業の4分の1なんですけど。授業時間さえも目安になるフランス人の時間のルーズさ。そして今日も毛がこんにちはしとるよ。

この日は5人参加。
一応C1ていう1番上級のクラスなので、皆様フランス語の理解力はかなりお高め。私が最年少で、フランス滞在期間も最短。語学学校3校行ったけど、ここの生徒さんたちが1番熱心かもしれないな。実際こうして遠くまでわざわざ足伸ばして来るし。


さて、本題のお墓プレゼン修行、トップバッターはまさかのわたくしでした。


アルコール依存症でこの世を去り、ジョルジュ・サンドとの関係でも知られる、フランスの誇る不貞男 アルフレッド・ド・ミュセット。詩人です。
女たらしってところがちょっとムカつく、芸術至上主義で色恋の詩や舞台ばっか書いてたのもキショい。つまり、わたしの苦手な殿方のタイプ。
なのになんでこの人を選んだかというと、単にリストの中で知ってたのがこのおじさんだけだったから。というのも数日前にフランス文学専攻の彼女にミュセットの素晴らしさを力説されて、名前を覚えてたってだけです。でも実際は、彼女の好きな詩人ならプレゼン準備もちょっと手伝ってもらえるかなと思ったのもある…。全然そんなことなかったけれども。

この日は晴れた金曜日の午後。フランス人観光客もたくさん訪れてて、みんな著名人のお墓を探しにウロウロしている状態。すごーく嫌な予感がしたんだけど、案の定私がジャラジャラ(ペラペラではない)説明を始めると、迷惑なことに周りを歩いてる人も立ち止まって聞いてくれた… 恥ずかしかった…
そもそもウィキピさんから引っ張ってきたに等しい内容空っぽだから、むしろ申し訳ない気分。でも先生もいろいろとツッコミを入れてくれたり、当時の他の芸術家の話になったりならなかったりで、無事に20分くらいで終わりました。

そのあとは胸毛の方向音痴に惑わされながらも墓地をウロウロと、他の生徒の担当の偉人を探していく。

細い道や太い道が縦横無尽に走ってて、しかもすべての道に名前がついててとてもわかりにくい。


何百年前もある墓地だから、ところどころ墓石が崩れてたり、扉が開いてたりするのもアリ…
どうやらパリで最も呪われてる墓地らしいけど、そら蓋も扉も開いてたらみんなサクッと出てきちゃうわな。

 

紅葉も綺麗だけど、落ち葉を掃く習慣も人件費もないらしく足元がすっかり落ち葉だらけで危険。
日本は紅葉はさすがにまだまだでしょうかね。


写真は、火葬場。フランスは基本カトリックだから土葬です。フランス革命前後からは事故で顔面肉体グチャグチャな人以外にも無神論者とか共産党主義者とかそういうアウトローな人を焼くようになったらしい。この日は東南アジア系のお坊さんと家族が大集結してお葬式が執り行われてました。

他の生徒さんはドラクロワ(画家、乳だしてフランス国旗を振るコールドプレイのジャケ写でおなじみのあの絵画の作者)とかオスマン(パリの街づくりを指揮したおじさん)とかモディリアーニ(有名になる前に亡くなった画家)とか、オスカーワイルドとかをプレゼンしてました。オスカーワイルドはイギリスの上流階級出身の作家。結婚して子ども
もいたけど、イケメンお兄さんと恋に落ちてズルズルと関係を持ってたら勘当されて投獄された、悲劇の既婚ゲイ(嫌味です)。
なんでかわからないけど、ネイティヴアメリカンぽい妖精みたいな銅像がひっついてた。


胸毛が途中でずっと話に入ってくるし地図持ってんのに迷うから、5人だけなのにまさかの2時間かかりました…とほほ。帰りは警備員に追い出されながら終了。疲れたし寒かったけど、久しぶりに外をウロウロできて楽しかった〜。結局のところ、胸毛に感謝。

今回の訪問で有名どころの墓石の場所は抑えたから、次回日本から誰かしら来たら連れてこうかなと画策中です。偉人に興味なくとも墓石見るだけでも楽しいしね。

以上。












占いと、13年ぶりの大事な友達と再会した話

さて旅行から帰り(1週間も前にね)
ホモだちも無事に日本に帰国したのでこちらも通常営業に戻りました。

ここ一週間はなんだか気持ちが落ち着かなくて、イライラしっぱなし。
イライラというか、我慢メーターが常に振り切れてる感じ。
自分の不安定さに嫌気がさして、情けなくって泣きたくなるし、破壊衝動に駆られるし。
仕事中にもイライラして怒鳴り気味になったり、周りの人のわがままにもすぐ怒ってしまったり。
いつもの私はなかなか寛容なはず…なんだけど。
生理前でもないのにPMSみたいなこの症状、理由が分かりましたよ((・∀・)ニヤニヤ

教えてくれたのは、最近私が自分だけでなく周りの人もみんな片っ端から星座を調べて勝手に相性診断しちゃうくらいハマっている、イヴルルド遥華せんせいのハッピーフォーチュンセラピー
占いとか、完璧に信じちゃう私。
自分の情緒不安定さを大衆占い師の毎月の占いに診断してもらうレベルには、信じてる。
信じちゃうというか自分からわざわざ信じにいってしまう、新興宗教の最高のターゲット。
といいつつも、宗教に関しては今まで何も信じたことないからね、占いとか自分の利になることしか信じないのかも。
あるいは、自分が他の人の目にどう映ってるかっていうのを心の奥底では気にしてるから、客観的に何かを言われることが好きなのかもしれない、ね。

そして私はキャンドル星人でした。
うん、他に太陽とか大地とか海とかの自然界のメンバーのいる中で、謎に人工物の蝋燭星人。
キャンドルのように身を削って周りを照らしているんだって。
まじでこれ、あたしのスゴイ好きなやつ。
昔から人のために犠牲になるとか、我慢するとか、大好き。(なはずが今月はそれが無理だった)
ボランティア好きだし、お金をもらうってことがいまいちしっくりこない。
今もフリーでお金貰って働いてるけど、賃金交渉が非常に下手。。。
こちらこそありがとうございます!あ!今週の分は来週で全然大丈夫ですよ! たった20分のオーバーなのでその分のお金は結構です!(30分単位の仕事なのに)って、お金のやりとりがあるビジネスなのに遠慮してしまう。
貧乏人の性っていうか、いままで変に同一性の高いところで仲間とか友達とかと一緒に過ごしてきたから、ひとのお財布事情を妙に心配してしまうしつこい癖。
寒くなってくる=火を燃やすってことで、キャンドル星人は感情が不安定になるらしい。
たしかに10月に入ってからのパリは5度台が多くて真冬一歩手前の寒さだったから、妙に納得。
寒いし乾燥してるし、季節が変わるとどうしても心と身体がすれ違っちゃうよね。。。。と思う。
もっと自分の時間を大事にして!とも書いてあって、仕事&学校とに加えて友達の訪問とかで 、ゆっくりする休憩がほとんどなかったのを思い出した。週7のバイトと課題の多すぎる学校。脳労働とはいえ、メンタルも悲鳴を挙げてたみたい。10月で、1日中のんびりしてた日は、実はゼロだったし、時間を気にせず寝るってことすらもできてなかった。

占いって信じるも信じないもないし、特に何が変わるってわけでのないんだけど、こうして再度自分の「運勢」をみると、やっぱり意識しちゃうんだよね。。。


で、そんな衝突だらけの今週1週間で、唯一(でもないけど)楽しいニュースだったのが、13年ぶりの友達と再会したこと。もともとフェイスブックで3年くらいまえからつながっては居たんだけど、パリに来てからも少し忙しくて、それに彼女はリオンに引っ越してたからなかなか会う機会が無かったのよね。私がフェイスブックを退会wする前にメアドを送って、会おうよ!って言い捨てて去ってて、つい1ヶ月ほど前に彼女から連絡が来た。
それで、イヴルルドせんせいの10月の占いに載ってたキャンドル星人のラッキーデーだった28日に、サンミッシュで待ち合わせて会いに行ってきた。
サンミッシュ界隈のカフェなんて全然知らなかったけど、向こうがRERで来るってんで沿線を選んでみた。

相変わらず顔がちっさくて痩せ型の彼女は、別れた13歳のころから雰囲気も顔も変わってなくて、懐かしい私の大事な友達のままだった。
16時に待ち合わせて、23時過ぎまで7時間くらい英語&フランス語でノンストップで喋って飲んで食べて喋った。ちょっと控えめなところだとか家族想いなところ、あんまり冒険はしないけど意思は石の固さなところとかが、ほーんとに当時のママでビックリしたよ。
多分、向こうも私のことそう思ってただろうな。
私の押し付けがましさ(仲良しに対するジャイアン度合い)とかヘタレ具合とか、中学からほとんど変わってないし。

中学のころ2年間くらい、彼女が唯一の友達だった。わたしも、彼女の唯一の友達だった。
フランス人と日本人、ヒスパニックが中心のクラスで数少ない非スペイン語話者だったから、初日からすぐに打ち解けた。彼女が居たから英語もすぐに話せるようになったし、学校に行くのが楽しかった。彼女が凹なら私は凸ってくらい性格は正反対だったけど、なんでも秘密を うちあけられる相手で、放課後も週末も毎日電話してた。当時流行ってたネットゲームも二人でアカウント共有して遊んでたし、学校で毎日のように交換してたお手紙は、今でもちゃんと持ってる。目をつむれば彼女の家の間取りが頭に浮かぶくらい、お泊り会だってした。

水曜午後、カフェで座った途端に「煙草吸う?私は吸うの、ママには内緒ね!」って言ってきた彼女。
せっせとたばこを巻く姿を見ながら私もマルボロライトを咥えて、ああ私たちも大人になったなあと思ったわ。
リオンでの生活のこと、付き合って(た)る彼氏のこと、結婚とかPACSとかのこと(日本でよく話すような結婚の話題じゃなくてね)、母親の更年期のこと、父親の違う妹たちのこと。
そして中学校のころの思い出、好きだった男子のこと、嫌いだったチアリーダーのこと、懐かしい先生のこと、性格が良くてフレンドリーだけど2人とも敬遠してたプエルトリコ人たちのこと。フランスに戻った後のこと。高校で留年したこと、いじめられたこと、友達が少ないこと(これに関しては私も負けてないのでお互いにすごく共感できる)。
会えて本当に良かった。友達って、大事。友達を大事にすることは、もっと大事。


すごく楽しかったのに、帰り道に悲しいことが2つもあった。
 ひとつめは、その友達があまりに美しくなりすぎてたせいで、その整った顔を6時間も見つめてたもんだから、帰り道にふと窓に映ったちんちくりんのアジア人の顔を見たら、ひどく醤油臭く思えてならなかったこと。自分の中の偏見ってのは分かってる。
多分、平たい顔と立体的な顔ってののギャップが激し過ぎてびっくりしたんだと思う。目の大きさとか、自分のが以上に細く感じられて、細く感じるのは別に嫌でもないんだけど、「細く」感じたってことがショックだった。

ふたつめは、昔の懐かしい友達に会ったもんだから、今の懐かしい友達に会いたくなったこと。
あいつら、どうしてるかなあって。あの2人は、海星人と大地星人でキャンドル星人とは相性悪いはずなのに家族みたいで安心するんだよなあ。(海星人と大地星人は家族のように気が合うらしい、納得。)

うん、そんなかんじ。



2015年10月27日火曜日

バルセロナ二泊三日②

2日目は昼前に予約しておいたグエル邸へ。

予約しておいたのに特にチケット売り場が並んでるわけでも無く、入り口で並ばされた。こっちに手間をかけさせておいて、その分優遇してくれないとムカつく。というか、並びたくないのに並ばされたのが嫌。

グエル邸自体は素晴らしかった!
グエルさんっつう巨金持ちの一家のためにガウディがデザインした一軒家。カサミラやカサバトリョと比べると敷地面積は狭いんだけれど、階段や空間の演出が神がかってて、ガウディおじさんの計算力と空間把握能力に感嘆した。(これもいま書いてて改めてそう思った。不思議と、実際にグエル邸の中にいるときは、へ〜〜すげぇ〜〜広い〜ゴージャス〜〜て感想言うだけでお腹いっぱいになってた)


外のベランダから見る、窓。
厳ついけども、バルセロナの雰囲気は良く合うんだなこれが。



天井が高くて崇高。3フロアぶち抜き。
ぜんぜん関係ないし私見だけど、今日テレビでオリバーサックスっていう脳神経の権威のおじさんによる幻視や幻覚のプレゼンをやってて、ガウディはきっと幾何学的なものや生物的な幻視があったんだろうなぁと考えてしまった。
想像力と幻覚って全く違うもので、幻覚は精神異常とはあまり関係無いらしい。なのに、誤診も多いから、幻覚の自覚があっても言い出さない患者さんも多いんですって。

さて、グエル邸の後はお待ちかねLa paradeta でランチ。ここは去年きた元彼でスペイン留学してた人が勧めてくれた、観光客には優しく無いけど(スペイン語しか通じないから)安くて美味しい海鮮物が食べられるお店。

店に入るとまだにょろにょろ動いてる貝だとかピカピカ光るエビとかが市場みたく並んでて、それを指差してニンニク炒めにするかトマトソースて炒めるかとかを注文して食べられる仕組み。




こう見ると油っこそうだけど、オリーブオイルとニンニクでさっぱりしてて美味しんだな!!!

ホモだちの34歳の誕生日当日だったので奮発して昼間からビールも飲んでしまった。
美味しゅうございました。

13時開店で、並ぶかしらと思って10分前に着いたのに誰も居なかった。フランス人もそうだけどスペイン人も並ぶの嫌いそう……

午後はピカソ美術館へ。
ピカソって10代の頃は普通の絵を描いてたのね。16の時の大きめの作品の完成度の高さに驚いて、本当に16の時の作品がどうかわざわざ出生年確認しに入り口まですたこら戻ってしまった。14歳くらいから描いてた風景画とかも、天才的だった。年齢じゃないのね、見たものを表現する力ってまさに表現力なのね。

去年マドリッドに行った時にゲルニカも観て、規模には圧倒されたけど、一体何を描いてるのか意味がわからなくて。今回ピカソの初期の作品から順番に見ていくと、ああいう作風に至るまでの変化が実感できてほんの少しだけだけどゲルニカの凄さが分かった様な気がしないでもない。
ピカソ美術館もチケット事前購入してって、ここは列に並ばずに入れたので嬉しかった。私にとっての観光って、列に並ぶか並ばないかってのが評価に多く関わってるんだと思う…人間小さい…

ピカソ美術館の近くに手作りの洋服屋(おばさんが1人でミシン動かしてる様なやつ)があって、そこで生まれて初めてベビー服なるものを買ってしまった。

夜は自分で調べたles quinze nitsという有名なレストランへ。8時開店と思ってたら、ずっと開いてるらしく入り口に10組くらい列作ってた。ほぼ観光客だったけど、それにしても他にまだ空いてる店があるのに行列があるのは間違いないと思って20分ほど並んだ。

ここのオススメはイカスミのリゾットらしいけど、ホモだちのリクエストでミックスパエリアを。前菜に食べたサーモンカルパッチョとイカのフリットもなかなか美味しかったし、500mlのサングリアが5ユーロちょいっていうコスパに感激!



パエリアもなかなか濃くて美味。2人前から注文可だけど、それでも16ユーロくらい。パリの1人前の値段すね。パエリアってお粥とは違うから実はとても重い、炒飯とかよりも断然油っぽい。美味しいものって身体に悪いのね…

デザートにはプリン食べたかったけど、無かったのでクレームブリュレ的なやつ。

甘すぎて残した。

ご飯の後はまだ早かったけど、帰りのフライトが午前中で早いのでゲイバー巡りは諦めちゃいました。(ゲイでもないのに行くつもり満々だった)
ホモだちは某アプリで漁ってたみたいだけど、スペインでもやっぱりそういうところの会話のやり取りは「hola!」「hola!」「SEX?」「....」てすごく直球で潔くて……
自分のラージなバナナの写真を送りつけてきて、君の菊紋の写真を送ってくれ、そしてこっちにきてヤろう!って途中の段階を相当数飛びこえてるし。
ちなみにその殿方には、友達と来てるからゴメンねって返したところ、友達と来て友達を置いてくなんてトンデモない、どうぞ楽しんでって言われたそうな。
スッゲーまともで常識的なこと言ってるのに、なぜかバナナやら菊紋やらのやり取りした後にそんなこと言われたら、めっちゃイイ男じゃん!って逆に株が上がりますね。
ブログ投稿で毎回バナナの話してるわ、いけないいけない。

というわけでバルセロナでした。

帰りはCDGに12時着の便。
パリに戻るとやっぱりなんだか安心する。

おしまい。











2015年10月26日月曜日

バルセロナ二泊三日①

間髪入れずに再び投稿します。
バルセロナの記録を1時間近くもかけて半分以上書いてたのに、写真もせっせと載っけてたのに全部儚く消えました。あれだわ、今までサボってた罰だわ。
ブログはマメに保存してマメに更新するのが理想ってことですね。めげずに再び頑張ります。

というわけで、ホモだちが来てる間に1週間のお休みをもらっていたので、二泊三日でスペイン行ってきました。
実は今回のバルセロナはフランスに来てから5回目のスペイン!
去年、レズイベントでマヨルカ島、元カノとバルセロナ、親とマドリッド、年末にアンダルシアと散々スペインに行ってました。でもやっぱりフランスから軽く旅行するってなると外せないバルセロナ。なんつーか、ユーロスターでわざわざロンドン行こうと思わないけど(偏見)、LCCならバルセロナ行こっかって言えちゃう気軽さ。気候も言語も人の雰囲気も違う、なのにパスポートコントロールも無くて東京ー九州間と同じような距離感でいけちゃうお隣の国。

さて、イージージェットで格安チケットを購入したものの、安いには安いなりの理由があって出発がまさかの7時25分。メトロ&RERで行こうと思ってたのに、メトロの始発が5時半だと判明したのは当日の朝。普段始発に乗るような朝帰りとかもしないから…ぜんぜん知らなかった…
というわけで家から歩いて10分先のタクシー乗り場から、空港までタクっちゃいました。せっかく格安航空券買ったのに、55ユーロ也。チーン。

バルセロナは去年全く同じ時期に来て、基本的な観光地というかガウディ建築はひと通り。でもホモだちと完全に別行動するわけにもいかないので、サグラダファミリアは再訪してしまった。





サグラダファミリア、わたしは中の天井が1番好き。
世界遺産に文句つけるようで悪いけど、外見は増築重ねすぎて色がゴチャゴチャであんまり好きじゃないんです。
入り口の上部には、キリスト教の物語みたいなのが彫刻で再現してあるんだけども、確かに素晴らしいけど、なんだかやっぱりとにかく人形並べてみましたみたいな雰囲気は否めない…

今回も生誕の塔に登った。

バルセロナの街並みは、白に時々赤。

また、完成したら来たいっすね。

夕方からは、カサバトリョへ。
ホモだちはカサミラへ行き、ここは別行動。



昔は個人の邸宅だったこともあり、光の入り方からなにからなにまでが完璧に計算されたパーフェクトハウス。芸術性と表現を追求する建築だけじゃ無くて、こういう実用性と芸術性を合わせることができるのもガウディの才能なんだろうなぁと、不思議なことに今書いてて感心してきた……

カサバトリョは、オーディオガイドならぬバーチャルガイド?みたいなタブレットを渡されます。音声の指示に従って部屋の中をタブレットを通して見ると、暖炉から火が出たり床のタイルが動く仕組みになってるってわけ。
説明が難しいからアレだけど、子どもでも楽しめそうでオススメ。


例の画面。

その日の晩はせっかくなのでバルにタパスを食べに。
カサミラ近くのCerveceria Catalana、いろんなところで紹介されてて観光客だらけだけど、とても美味しゅうございました。7時前に行ったら並ばずに入れた。

タパス盛り合わせと、その他3品、ビールをそれぞれ2杯づつ飲んで36ユーロ!

タパス盛り合わせ15ユーロ(高い?)
海鮮ももちろん美味しいけど、わたしは真ん中にあるシシトウの揚げたやつが1番好きだったなあ〜。
ホモだちがあまり飲まないのでお酒はセーブしちゃったけど、呑んべえと来てバルセロナのバル巡りするのも楽しいだろなぁと思ったり。

翌日は朝のんびり休んで、昼前にノソノソとグエル邸へ。

長くなったのでつづく。


それにしても、10月半ばというのに5〜8度と冬みたいな気温のパリから温暖な気候を求めて行った割にはバルセロナも寒かった。悲しい。

2015年10月25日日曜日

モンマルトル、ラクレット、ゲイバー

こんにちは、おぱぴです。
自分でもなかなかヤバいと思いつつ、まさかの第2投稿がブログ開始からまさかの10ヶ月後になりました。
文章化をしよう思考を文字に起こそう…!と思い過ぎて、悩みすぎて、投稿せずに溜まっているものもあり… 考えすぎは良くないね。誰か見てくれるかもしれないと期待しすぎるのがダメなのかもしれない。
というわけでもうそこまで肩肘張らずにくだらなーい日々の出来事をツラツラと書いていきます。
今度こそほんとに。目指せ週一アップデート!

さて、今週は日本からおホモだちがパリに遊びに来ていました。学生時代からの、うん年以上も付き合いのあるゲイの男友達。友達が泊まりにくるんです!男です!って周りに言いふらして、仕事を1週間お休みしてがっつり一緒に遊んじゃいました。

1週間のうち3日ほどバルセロナに行ってたんだけど、それはまたいつか投稿することにして、パリでの観光の話だけ書くことにします。

初日はモンマルトル。
丘の西側の中腹にあるダリ美術館とサクレクール巡ってきました。
ダリ美術館は、ワンフロアしかない美術品に対してちょっとお値段高めかな…って感じ。彫刻が多くて、もっぱら絵しか知らなかった私には新鮮だったけども、よっぽど好きでない限りはわざわざ行く必要はないかもしれない…
時計がぐにゃーってなったのとか、人間から木が生えてるようなのとか奇天烈な作品がたくさんありました。
個人的には、売店が一番楽しかったかも笑。ホモだちの彼がダリのジグソーパズルを4割引で買ってるのを見てちょっと羨ましくなっちゃった…。ジグソーパズル、やりたいんだけど金も時間もないのよね。

ダリの後はサクレクールぐるぐる回って、アンポルテにしてはコスパの高いぼったくりクレープを食べて、Moulin Rougeまで歩いてってから凱旋門回って帰ってきました。いや、なんつーか、サクレクールでご飯食べるなら、Moulin Rougeまでのあの大通り沿いのサンドイッチ屋さんとかの方が案外コスパも味もいいかもしれない。ケチババアなので常にお金と損得について考えちゃうのよ。

その日の晩は、彼リクエストのラクレットへ。

こんなの!🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
6人で行って、ラクレット2人前(2人前から注文可)を2つオーダーして、サラダを2人前とってみたけど、到底食べきれなかった…。
店に入った瞬間からとろけるチーズの良い香りがして最高でした!
ラクレットにはハムとかサラミの盛り合わせと、大量のジャガイモとパンが付いてくるんだけど、ガチで量多すぎて何も食べきらなかった…若い人3人いたのにまさかのみんな途中でギブ。
本格的な上に超美味しいので、お勧めするけど是非大人数で行ってくださいね。

お店は
Le chalet Savoyard  
11区こおしゃれエリアにある、サヴォア料理のお店です。


その翌日と3日目は美術館とか、サン=ジェルマンとか回ったりした、4日目からバルセロナへ。
7日目にはベルサイユを日中シバいてもらって、夜は夢のマレ地区へ。

マレ地区はパリの新宿二丁目的な、ゲイが多く集まるエリアっていろんな人言うけど、コレ大きな間違い…
男の人は夜歩いてたら声かけられちゃうかも✨なんて下らないことみんな書くけど、あんたが坂口憲二レベルのイケメンで良いケツしてない限り、見向きもされねーよっつーの!
そもそも二丁目の規模に比べたらなんか比べるのも申し訳ないほど全然店舗無いし。確かにゲイバーは多いけど、でも不景気の影響でバンバンしまってる(私が来てからも閉店してった店が何軒が…)。それに、どっちかっていうとお金を持ってる大きいお兄さんがたが多くいるイメージで、若いヒップな子たちはマレ以外で開かれる定期または単発のイベントとかに流れてると思います。
女子系に至ってはビアンバーとして認識されてるところは4軒くらいしかないし。(これについてはそのうち記事載せます)二丁目に何軒あると思ってんのよ、日本が誇る新宿二丁目をなめたらいけません!!!

で、繰り出した夜のメンバーはレズ2人のゲイ3人。男子たちはみんな初対面だったけれど、私の心配をよそに皆さん仲良くなさってくださいました。

さて1軒目はOpen cafe へ。
Hôtel de Ville からRue de Rivoli を渡って、BHVを左手に見ながらRue des Archivés をズンズン進んでいくと左手に現れる、ザ・ゲイ!な感じのカフェ。休日前の夜にはだいたい入り口の周りに体格の良いお兄さんたちがブワーーーって溜まってて、本当に分かり易いお店です。客層は99パーが男性だけど、女性が入ったってなんも言われないし、お店の人もフレンドリーに対応してくれます。

22時までハッピーアワーをやってるので、ソーダみたいなカップに入ったカクテルが6ユーロ、生ビール50cがまさかの4ユーロで飲めちゃいます。待ち合わせにぴったりですね。

初級のオープンカフェは、年代層が高すぎるとおホモだちがご不満の様子だったので、2軒目へ。

La Mutinerieは、ボンピドゥの後ろの通りに位置する、パリの誇るクィアバー。女子やトランス向けってわけじゃ無いんだけども、メインストリームなゲイとは正反対の人々が集うのがこのお店です。ちなみに、この横にも女子向けなバーがあるけれどそっちの方が対象年齢は少し高めで落ち着いた雰囲気なので、ゆっくり喋りたい人には隣の方がいいかも。
Mutinette はこの日は金曜の夜ってこともあってか、イベントをやってたのかもしれないけれどもとにかーくダイキーな客で溢れかえってました。
混みすぎてて飲み物も頼まず退散。

わたしもそこまで詳しいわけじゃ無いけれど、ホモだちは日本からせっかく来てるし最後に男の裸でも眺めて帰ったらいいわということでRaidd Bar にお連れしました。

Raidd BarはRue de Templeをまっすぐ行った左側にある、紫の店内照明が目立つゲイバー。客層はほぼ男性で、年齢層も幅広くて、だいたい皆さんシャワーショーをお目当てにいらっしゃってる感じ。わたし、ほぼシラフでシレーっとこのお店入って今年1番に場違いな思いをしたので、思いっきりゲイと踊りたい!裸見たい!って目的のある女性以外はメンタルきついかもしれないですね。
飲み物を頼んだ後は地下のテーブル席でのんびり休憩。ここはクルージングするエリアじゃないかなぁって連れに言われたけれど、疲れてたからずっと座ってました。お店の人がみんな上半身裸で、お腹冷やさないか心配になりました…
シャワーショーは0時以降に始まるとのことだったけれど、0時半になっても始まる気配がなく、男臭いし汗臭いし気まずいし酸素薄いしでわたしはもう1人の女子と外で待つことに。

その後すぐにシャワーショーが始まり、お兄さんが順番に2人出てきて公開シャワーを浴びてくれたそうです。
でも…残ってなくてよかったなぁって思ってしまった…なぜなら…



これ。(写真はホモだち提供)
モザイクかけてみましたが。
これ、本当に脱いじゃうのね。
タオル越しにセクシーダンスするだけと思ったら、まるまるバナナ出してんじゃん。見たくねーよ……デカい…

てな感じでした。
なんというか、パリにお越しのゲイの皆様は是非こちらへいらしてみてください。早めに行ってシャワー前に陣取っといたらこんな感じで至近距離でバナナを目撃できますよ👀!

さすがにこのシャワーショーが終わった時点で1時近かったので、マレ地区ツアーは解散!結局二軒しか行かなかったけど、最後のバナナで男子組が喜んでくれたので結果オーライでした。


それにしてもよく書いた…スペインの話も含めて続きはまたはこの次の投稿で…