2016年2月7日日曜日

アジア系にしては可愛いといわれた話 (終わり)

いや、すまん。
サボってました。
学校が始まってから、毎朝6時起きってのが私のだらしない生活パターンに地味に響いてました。

というわけで、せっかく「次に続く」をしていたので残りを書いてしまいます。
だれも気になってないと思うけど・・・


で、イケダセンセイとオクサマの写真を見せられた私。
えっ、あんた仏教徒って言ってたけど、これ何?
と分かっているのにも聞いてみたら、

SGIって言うんだよってw
ソーカガッカイて知ってる?て聞かれた。


どうやら学会はパリでも活発らしい。
アメリカには大学もあるんだって。
ロンドンとかにはヨーロッパのHQみたいなのもあるらしい。
なんみょほーれんげっきょ って叫ぶの!って教えてくれたけど、それ叫ばんだろう。
正直宗教に関して詳しくはないけれど、仏教徒っていうのはそういう意味だったんだ、と妙に笑えてしまいました。そうよね、新興とは言えども仏教っちゃ仏教よね。

むかし埼玉に住んでた時、電車の中でSGじゃないヤバい系の新興宗教の会報誌を大声で読み上げる家族が居て、なんだかニューヨークのメトロ内でジーザスジーザス叫ぶおじさんを思い出したのでした。
日本て信仰の自由があるにせよ、宗教色を表に出すことに関しては不寛容よね、フランスみたい。
(フランスにはライシテという、世俗主義・政教分離の原則・政策がある。例えば学校内での宗教的しるしの着用の禁止など。)
社会的に同一性を慮るばかり、無宗教ってのが一種の暗黙の了解になってる気がしなくもない。あるいは、神道系・仏教系な宗教の文化的な浸透が進み過ぎてて、宗教に関して自覚的かつ自発的に勉強する機会がないのかも。
私も、幼いころ両親に「うちの宗教は?」って聞くたびに「無宗教よ」とか「○○宗よ」とか言われて、あまりにも曖昧すぎてよく理解しないまま育ったからなあ。
一昨年に祖母が亡くなった時も、死亡届書いたり斎場予約する中で、ウチは一体何宗なのかで親戚で一生懸命考えたんだよね、結局何ってことにしたんだろう、ていうレベルの無理解というか無関心。


本人曰く、ソーカガッカイっていうとたいていの日本人はドン引きするか、逆に学会員だった場合喜ばれるらしい。あんたはどっち?ってキラキラしたお目めで聞かれて、うん、まあ別になんとも思わんよ。と答えておいた。


だってなんとも思わないもん!
あんたがエホバの証人だろうがモルモン教徒だろうが、私には関係のないことでしょう。



で、ひたすらにSGIに関する説明を受けた後(これはちょっとうざい。どうでもいい。)、パスタでも食べる?と勧められる。え、お前さっきまでサンドイッチむしゃむしゃ食べてたじゃん!と内心思いつつも、この時間に食べると消化不良起こすし太るから、と白い眼で遠慮。

飲んで帰ってきた後は必ずパスタを食べるのよ!と意味不明なこと言ってたけど、やはりここでもフランスではラーメンではなくパスタなのか。なるほど。



じゃあ寝ようということになった。


パジャマ出す?って聞かれたけど、朝起きて暗い中抜け出す(あるいは逃げる)のに着替えてる時間はないので、そのまま横になった。黒猫がごろにゃんと甘えてきて、アウェイなベッドでその人懐っこさに救われるのと、意外や意外に黒猫にネコナデ声のフランス語で接する彼女の姿がとてもセクシーだなと思う。

するとそんな時に先ほど家まで送っていったレズ友からメールが入った。
「あの子クラミジアだからセックスしちゃだめよ」
 なんと・・・・
なんですと・・・

性病にうとい読者の皆様にご説明差し上げると、クラミジアとは性感染症の一つ。

種類に応じて、出産時に新生児に感染し、結膜炎、肺炎などを引き起こす可能性がある。 女性の場合、症状はない可能性があり、排尿時の痛み、膣の周りのかゆみ、膣分泌物、下腹部の痛みなどが現れる。 治療されていないクラミジア感染症は、骨盤内炎症性疾患を起こし、子宮外妊娠、不妊の原因になったりする。

というものです。つまり膀胱炎っぽいのと膣カンジダの合体バージョン。
膣カンジダはヤッてなくてもストレスとか生活リズムの乱れで自然発症して、これはめちゃくちゃキツイ。私も過去2回くらいなったけど、酷いときは気が狂いそうになるくらいマンコ痒かった。
そんな苦しそうな症状の中でなぜ夜遊びしようと思ったのか理解に苦しむ・・・ついでに言うならどうしてセックスもしない相手をわざわざしつこく 家に誘ったのかが気になる・・・

このまま流れでセックスすることになって、っても嫌だったので、ねえあんた本当にクラミジアなの?と直球ストレートのピッチング。
「え、誰から聞いたの?」
「○○からメール来たけど」
「なんでそんなこと勝手にあなたに言うんだろう!怒」

おい、待てw
怒るのは君ではないw
もしかして、君はその事実を私に言おうと思ってなかったってことかな?
つまり私が聞かなかったらダマで通そうと思ってただろ!


とことんクソ野郎だな。


私も疲れていたので怒りのイの字も湧き出てこず、今思い返すと不愉快極まりないんだけど、ちょっとお話して、チューして、寝た。
仏教徒はクラミジアをバラされたことが相当悔しかったのか、じつはあの子あなたのことずっと好きなのよ、とお前勝手に私にそれ言ったらダメだろうなことをぶっちゃけてくれた。


1年以上前から知ってるから別に驚くことでもないんだけれど、まだ好きだったんだ~ふ~んて。
 悪いけど私は彼女のことは友達以上には見れないんだよね。


翌朝、6時ごろ目が覚めて(ちなみにこのとき私の自宅には日本からの友達が泊まっている)そそくさと帰ろうと決意。ところがクラミジア、じゃなかった仏教徒が私の右手をしっかりと握りしめていて、なかなか固くて離れない。お前は呪怨か!と心の中でツッコミを入れつつ、指を一本づつ引きはがして逃走開始。


帰りのメトロの中で、腕時計を忘れてきたことに気づくも後の祭り。

そのあと仏教徒からは、黙って帰るな!と怒りのメールが来たけど、いくらなんでも6時に起こすのは申し訳ないと思ったんだけどな。


後日談:
腕時計は1週間後くらいに取りに行きました。
その時はすっぴんで普段着でちょっとドキドキしてしまったけれど、それ以降は全く連絡とってません。
共通の友人は仏教徒と連絡を取らなくなったそうです。
(おそらく原因は私)(フランス人すぐ友達切るから怖い)







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