2016年4月23日土曜日

耐えられない眠気の話

ご無沙汰しております。
例のデートの一件を書いた後、バッタバタして忙しかったのとchromeをメインに変えたらブログのブックマークがどこかに行ってしまい、このブログの存在をすっかり忘れておりました。
ウソです。ただ忙しかっただけです。

そしてあろうことか前回の投稿のリピドーさん本人がこのブログを見つけ出して読むという恐ろしいハプニングも先々月に起こりまして、もうしばらくは自分の性生活を赤裸々に綴るのは止めよう!と決意していたのでした。
前回アレコレ書きましたが、リピドーさんは芯の通った、茶目っ気に溢れた知的で素敵な女性です。外見を形容詞で判断するのはルッキズムに迎合するようで避けたいのですが、ビックリするぐらい私のタイプです。そのうち許可が下りたら彼女とのその後の関係について詳しく書くかもしれません。
というわけで、セックスネタは続けるかもしれませんが、セックスアンドザシティの踏襲という名のパクリは残念ながら諦めます。相変わらず元気にやってますので、日々の生活の詳細を知りたい方は直接どうぞ聞いてください。


そんなことで、皆さまの興味はぐっと減るかと思いますが、本日は私が幼い頃からずっと抱えてきた眠気について書こうかと思います。


私は人の数倍、所謂「居眠り」をします。居眠りというか、日中(特に午後)にどうしようもない眠気に襲われます。ルーティーン化された日常の中では、ほぼ毎日、ソレはやってきます。場所・時間を選びません。空気は読みません。前日に12時間寝ようが、4時間睡眠だろうが本当に関係ありません。むしろ少ない睡眠時間の方が強制終了しないんじゃないか、という具合です。
そもそも初めて眠ってはいけない場所で寝たのは、小学2年生の時でした。
ちょうど新学年が始まって、学校で過ごす時間が増え始めた頃のこと。午後の5時間目の授業で突然とてつもない睡魔に襲われた私は、抵抗も虚しく、算数の授業説明が段々と遠のき、気がつけば寝ていました。授業終わりの合図のガタガタと騒がしく椅子を引く音と同時に、隣に座っていた男子が私の左肩を揺すり、「大丈夫?○○さん、先生が心配してたよ?具合が悪いのかい?」と声をかけてくれたことを今でも鮮明に覚えています。2年生の4月の時点ではまだ居眠りをするほど授業内容に怠屈は無く、寝起きの私を覗き込んだ彼の実直な目は、真摯に心配をしてくれていたんだと思います。それでもクラスメイトが当たり前に起きていられる授業中に意識を飛ばしてしまったことへの羞恥心から、その日は言葉を濁して逃げるように家に帰りました。

その日から今日に至るまで、奇襲を仕掛ける原因不明の睡魔と私は日々闘っています。日々、というのは淡い言い方で、ほぼ毎日です。ハッキリ言って、生活に支障をきたしてます。でも、どうしようもできません。
子供の頃から親に、本当にあんたはどこでも寝れる子だねえと妙な褒め方(あるいは嫌味か)をされてきましたが、高校・大学・仕事と集中力が求められる場面ですらも記憶が突然途切れてしまうこの妙な体質に、ずっと悩まされています。コーヒー・レッドブル・ミント・ガム、どんな対抗手段をとろうが焼け石に水の如く、眠気が訪れると最低でも10分から20分目が閉じます。引きずられる意識を取り戻そうとする時、周囲への集中力は必要最低限以下になります。つまり何が周りで起こっているかを認識できません。「眠くなったら椅子に座りなおしてシャキッとするといいよ」だなんて無駄なアドバイスをくれた友人がいましたが、自分を平手打ちしようとライターで手に火をつけようと、私には全く効果はないのです。

10年戦争ならぬ、20年戦争と呼ばれるに相応しい対眠気との攻防戦は、アラサーとなった今も収まる様子を見せません。それって単なる居眠りとどう違うの?と疑心暗鬼な読者のために、場所も選ばず抵抗も虚しいというのがどういう意味なのかを、これまでのバトルシーンを回顧しつつ説明していこうと思います。

1.小学校高学年、月曜朝の全校集会、日本。
 全校生徒が毎週月曜朝に校庭に整列し、校長先生サマのありがたいお言葉を頂戴する儀式中。夏にはドサっといきなり倒れる児童、つまりは熱中症の子が頻発するくらいに長い校長の話。高身長なので毎回1番後ろか2番目で並んでいた私は、たまにその場で立ったまま眠ってしまい、前につんのめって人の頭や背中によくぶつかっていた。
  
2.6年生、アメリカのミドルスクール時代の数学のクラス
 授業中に眠りこけ、先生に怒られる。「立ちなさい!」と言われて立ち上がるも、立ったままでも眠り続けたため、先生大激怒。授業後に親に電話が行き、親にも怒られる。でもなぜか居眠りが「授業が簡単すぎるから」と読み替えられ、上のクラスに入れてもらえた。

3.9年生、金管バンドのコンサート中
 合奏の練習中に眠りこけて楽器を譜面台にカーン!とすることはあったけれども、おそらくこの時に初めてステージでの演奏中に眠る。
周囲に座っていた人は、それぞれ演奏するのに忙しくて気づいてなかったけれど、指揮してた先生は絶対に気づいてたはず。マーチングバンドの野外での練習中にも(お察しの通り、歩きながら演奏する練習でも)よく眠って楽器を落としかけたこともある。

4.大学受験
 それでも受かった。1時間を超える試験では必ず眠ってしまうため、SATや期末試験・検定試験は他の受験者よりも20分ほど試験時間が短くなるというハンデがある。

5.首都高
 事故らなかったのが不思議だけど、どうしようもないときは高速を降りてコンビニまたは路上で休憩した。時間がないときは禁煙車内だけどチェーンスモーキングで乗り切った。(ニコチンはアッパーです)

6.仕事の大事な商談中
 自分が喋れず相手の話が長いと、スイッチが切れる。ボールペンで手の甲をブスブス刺したり、どうしても酷いときは途中で立ち上がって紛らわす(とはいえ紛れない時も多々あった)

7.上司の運転する車内
 人の運転する車は、相手が誰であろうと眠くなる。緊張感は睡魔を勧誘する困った感情である。

8.上司との個人面談
 普通眠くならないだろう!という時に眠くなるんですよね。途中のトイレ休憩あるいは印刷物取ってきますは日常茶飯事でした。あるいは上司っていうものがトリガーになる要素だったのかもしれない。

9.祖母の葬式
 祖母の手を握って看取ってから48時間くらい泣き続けていたのに、式の最中に一度意識が飛んだ。ちなみにその前夜も十分過ぎるほどに睡眠は取っていた。

10.オペラ
 興味はあるし、興奮して席に座るのに、心臓の鼓動とは裏腹に観劇類では必ず1場面見逃す。


運転していても、立っていても、座っていても、誰が横に居ようとどんだけ緊張していようとお構いなしに寝てきました。仕事をしていた時は、会社で眠くなった時には必ず別階のトイレか社用車内に昼寝をしに行ってました。これは本当にもう尋常じゃなく病的なレベルに寝てしまう状態なんです。他の人はここまでひどい慢性的な睡魔に襲われることはない、というのは最近気づいたことですが、それと同じようにこの「睡魔」は私にはどうにも出来ない・防ぐことのできないものなんだと諦めたら楽になりました。

でも実は日中の睡魔だけでなく、夜寝る際にも奇妙な症状があります。

「入眠時幻覚」です。
言葉通り寝入り鼻に酷い幻覚に襲われることです。これは週に1~3回程経験しますが、他の人と寝ている時は滅多になりません。(とは言え、長いこと同棲していた時には当時の彼女と一緒に寝る緊張感が薄れてきた頃から再発した)
幻覚と言うと怪しい響きがありますが、つまりは酷い悪夢です。自分が寝てしまったことに気づかず、起きていると思いながらも寝ているため、非常に鮮明で感触の悪い夢を見ます。しばらくするとヒイイイ!っと息を飲みながら飛び起きて、寝付けなくなります。が、時折再びその不快な幻覚に引きずりこもうとしてくる睡魔に襲われ、悪夢を見ては起き、また苦しんでは起き、の暗黒パターンに陥ることも。幻覚に見るのは特定不能な人間または黒くて怖いモノ、であることが多いです。その誰がが私にのしかかったり、話かけたり、引きずろうとするのはもちろんのこと、寝ている私の横で泣きだすとか刃物で遊ぶとか、とにかく私が不快になることをしてきます。私は(夢の中で)動ける時もあれば、金縛り状態で微動だにできないこともあります。
幼い頃からこの幻覚というか悪夢を見てきたので、15歳くらいまでは自分には霊感があるものと思っていました。妙に現実味のある、苦しい夢なのに「悪い夢をみたんだね、よしよし、テレビの見過ぎだね」で片づけられてしまうことがイヤで、滅多に人に相談することもなく、今に至るまで昼間の睡魔も含めてずっと無いものにしてきました。昔同棲していた彼女は、ハードワークでストレスが溜まってるんだねと、この入眠時幻覚は仕事のせいにしていました。仕事を始める前から見ていた幻覚なので、ストレスとは関係ないところにあったと思うのですが、夜中に何度も飛び起きて(恐怖で)痙攣し始めたり叫んだりする人が隣に寝ていたら、そっちの方がストレスだっただろうなあと少し気の毒にも思います。


日本に帰って時間とお金に余裕があれば、いつかは睡眠外来にでも挑戦したいと思うのですが、しばらくは無理そうです。おしまい。

2016年2月18日木曜日

リピドーさんとのタイマンの話

はて、ブログも公開したことで史上最大の更新プレッシャーがかかってきたので、さっそく書きます。といいつつ早1週間。2月も後半ですね。


リビドーさん話の続きです。
(ちなみにリビドー家の集いの後行ったクラブイベントでは、元Le TigreのJD SAMSONがDJとして回していてなかなか体力持ってかれました。才能の塊JD SAMSON)


リビドー家のn'importe quoi(フランス語でむちゃくちゃ)なパーリーに足を運んでから3日後、ご本人からメッセージを頂きました。


「おぱぴ、ヤッホー(死語。雰囲気だけくみ取ってくれ)こないだは少しだけでも会えて嬉しかったわ、近いうちにビールでも飲みましょう」


あらマァなんとご丁寧なこと。
アプリで呼んだ人全員に同じテンプレで送信してるのかしらと思いながらも、内心では覚えていてくれたことにほんの少しだけ胸が踊る。
とはいえ、私の中でリピドーさんは百獣の王系パワーダイク(=喰われて面倒な事になったら今後のレズ社交に差し障りが出るので余計な関わり合いは避けておきたい)認定になってしまったため、好奇心よりも恐怖心が勝っている状態。

これはもはや私のパリでのレズ生死を賭けた争いである。
まるで八千草薫氏を相手に初のベッドシーンに挑む45歳新人女優の様な、
錦織圭とのエキジビションマッチに挑むテニス未経験のテニサー所属18歳女子大学生のような、
そんな緊張感が全身に走る。
八千草薫氏を喘がせる程の粘り気のある演技が出来るのだろうか、
錦織圭の打つボールで全身打撲にならないだろうか、
リピドーさんが余暇に楽しくおビールを飲まれるお相手が私なぞに務まるのだろうか、
ご機嫌を損ねて足の指を戦車ヒールで粉々に砕かれたりしないだろうか


どうしよう、今回は無難にスルーすべきか否か、と散々迷った挙句、ここでまた某ホモの呪い「縁はどこに転がってるか分からないのよ!」を思い出して恐る恐る翌日に返信。


「もちろん!こちらこそ呼んでくれてありがとう、いつ暇?」


リピドーさんのことだから、きっと毎週末ホルマリンアルコール漬けになってて私の様な下等歩兵は予約待ちなんだろうなと期待せずにいたら、今週の土日もその次の週も空いてるからいつでもいいよ〜と返事が来る。
案外私の方が忙しく、翌週の金曜日に飲みに行くことになった。


パリジェンヌ特有の悪い癖なのか、フランス人の国民性なのか、1週間以上先の約束をすると高確率でドタキャンを食らうことを知っている私は、火曜日の時点で金曜日の件を確認。リピドーさんアメリカ人だけど。



水曜日の夜中になって、一言

「yup! (もちろん!)」とお返事が来る。


リピドーさん筆不精過ぎて(或は私たる平民なぞに割く時間が惜しいのか)なかなか待ち合わせ場所を決めるのに苦労するも、結局マレ地区にあるビールバーで落ち合うことに。


そして顔合わせ当日。

前日から何故かウチに泊まっていた22歳の日本人女子大学生相手に洋服のコーディネートを入念にチェックしてもらい、紺のブラウスにネイビーのセーターを合わせるオシャレもどきなアウトフィットで出陣。
夜9時半に店集合だったので、リピドーさんをお待たせしてはならないと仕事を早めに切り上げてダッシュでメトロに乗車。
自慢の韓流ヘアの浮き具合を、路駐している車のウィンドウで毎秒確かめながら歩みを進める。
実はこの日のために3日前にわざわざ美容室でカットをし、18ユーロもするヘアワックスも仕入れておいたのだ。


健気過ぎる私。




目当てのバーは集合5分前にすぐに見つかるも、リピドーさんから10分程遅れるとメールが来る。
こういう時に1人で中で待つ事が出来ない小心者の私は、外でタバコを咥えて待つ。
暖冬のパリと言えど、日が沈んだ後の空気は痺れる冷たさ。
リピドーさんとのタイマンのことを考えれば考えるだけ、緊張で手足の体温が下がる。


待ち合わせ時間を25分過ぎたあたり、つまり私が寒空の下で凍えながら待ち始めて30分、ご本人が軽やかに登場。
足元の戦闘機は今日は封印してある、そしてロケットランチャーも担いでおらず、とても身軽な装い(つまり手ぶら)。 
ストパーをあてたブロンドヘアーを七三の割合で斜めに流し、前回の動物園でお見かけした時よりも色っぽい。
本人シラフだからかな。

友達に30分待たされたら、口から嫌味が数珠つなぎで飛び出すくらい短気な私が、営業スマイルを1ミリも崩さずにご挨拶。


ハーイ、リピドーさん!
ハーイ、おぱぴ久しぶり!



リピドーさんは自宅にご友人を泊めているらしく、鍵が1つしかないので出るのにおそろしく時間がかかってしまったとのこと。
ご友人がせっかくパリにいるのに、華金に私なぞの相手をしてもらうことを若干申し訳なく思いながら、でもそれだったらもっと余裕持った集合時間設定にすればいいのに、と少し正気に戻ったもう1人の私が頭の中で舌打ちする。


気を取り直してバーでビールを1パイント=0.6リットル買っていただき、(リピドーさんはクレジットカードしか持ってないので、どういう理論なのか庶民の私は到底理解しかねるが、とにかく奢ってくれた) 空いている席に座って乾杯。


今週は仕事どうだった?なんて他愛のない話題から始まり、これまでのパリの生活のことまで、リピドーさん息を吐く暇もなく、こちらが質問するスキも与えずとにかく喋る喋る。
マシンガントークの間に平民に話を振ってくれるが、そこからまたトークが広がり、テーブルが彼女の独演会場と化す。

リピドーさんは鼻の穴と穴の間にピアスがあり、笑うとそれがプルプル揺れて可愛らしいのだが、そこだけを見つめると目線が下がって鼻くそに気を取られてる人みたくなる(私自身の実際の経験に基づく)ので、鼻ピのことを考えないようにする。

考えないようにすればするほど余計に気になってチラチラ見てしまう…



そんな私の葛藤をよそに元カノからワンナイトの相手の話まで、ご自身の下半身事情を赤裸々に語り続けるリピドーさん。


先月デートしたあの妖怪ウォッチ(もとにかくよく喋るお化けだった)の二の舞になるんじゃないかとヒヤヒヤしながらも、自然と話は世界のクィアカルチャーの話題に。

あの人知ってる?この人は?なんて業界内の小ネタで暫し盛り上がり、互いの好きなクィアポルノスターの話になる。



まさか初対面(に近い)人と、喋り始めて1時間でお気に入りのポルノサイトやよく見るジャンルの話が弾むとは完全なる予想外。
クィア系のポルノってフェミだから観てて政治的にも性欲的にも安心するよね〜などと、これまでのデート(果たしてこれはデートだったのかと言うのは置いといて)では絶対に口から飛び出さなかったような事がツルツルと滑り、昨今のフェミの運動話やらも加わってリピドーさんと更に意気投合。
(リピドーさんや私のフェチをネットで全世界に公開するのも憚られるので、気になる人は本人に聞いて下さい。)


リピドーさんも北米東海岸のとある全寮制の学校で寄宿舎生活を送っていたらしく、なんだか境遇も身近でお互いに頷きあうことばかり。
見た目や色んな先入観で人を判断してはいけないことを自分が1番よく知っているはずなのに、数時間前の印象がガラリと変わり、まるで古くからの知り合いのような懐かしさまでこみ上げてくる。
 
このバーで会うことにしたのも、前日友達を集めて(またかい!)飲みに行き、そこで全員にしつこく相談した結果なんだそうな。
可愛らしいとこあるじゃんね。




果たしてそんなこんなでビールは3杯目、1リットル半近くものブロンディ(色の薄いビール)を体内に流し込み、すっかり酔いがまわる。
仕事の後そのまま出てきたので夕食を食べる暇すら無かったのだ。



既に時刻は夜中の2時過ぎ
気づけば終電組のお客さんは既に帰宅済み、バーの真ん中の開いたスペースは時間を気にしない酔いどれのダンスフロアと化している。


突然立ち上がったリピドーさん、私の手を取りオールドスクールなヒップホップをバックに踊り始める。
今夜戦闘機ヒールを履いていない彼女は、私よりも少し背が小さくて何だか……と思っていたらコラコラ。


ご想像通りです





4時ごろ店を出てさてどうしようかとなるも、リピドーさんはお友達を朝から空港に送りに行くので自宅に帰らなくてはならないとのこと。
若干の不服と、反対に安心も感じながら、じゃあ家まで送って行くよと伝える。
(読者の皆様はご存知の通り、リピドー宅はマレ地区のど真ん中、つまりバーから徒歩3分のところにある)


すると、そんなの超ヘテロノーマティブじゃん!っとイタズラっぽく笑って私をタクシーに押し込むリピドーさん。


うわ、萌える。
そういうの激萌える。



もし明日暇なら夜ウチで飲まない?とドアが閉まる間際に誘われ、一瞬の迷いもなく快諾
ニヤニヤしながらタクシーに揺られ、20分後には自宅のベッドで爆睡したのでした。


ちゃんちゃん!おしまい!










と言いつつも、気になりすぎて堪らない人のためにその翌日のまとめも。

翌日起きてからヘラヘラと集中出来ずに宿題やら家事やらをしていたら、夕方にリピドーさんから

「今夜だけど、友達が新しく始まったクラブイベントに行きたいらしくて、もし興味あれば一緒に行こうよ!その前にウチに飲みに来てー」

とメールが来る。
え?クラブ行くの?面倒くさくね?
彼女の本心が掴めぬまま赤ワイン持参で22時ごろ遊びに行くと、本人はケロっとした顔で クラブ?え?まさか!行かないでしょう?と前日の続き、
そう、超絶肉食系女子リピドーさんとの天下一武闘会が始まったのでした。
恐るべしリピドー。
枯れるわ。
夏のポインセチアなみに枯れたわ。
翌日夕方まで産まれたままの姿だったわ
だからリピドーさんって名前になったんですよ。




そしてもう1つ。
実は例のバーで財布をスられてました。
いくら女の子とイチャコラしても、貴重品の管理には敏感にならないといけませんね。
お金ほとんど入ってなかったから良いものの、カード再発行にも時間を要し高い授業料を支払う羽目に。
前回1年ちょい前にパリで最新型のスマホをスられたのも同じようなシチュエーションだったので、バカというかなんというか。
いや、本当にバカなんだな。



リピドーさんネタはこれにて一旦終了ですが、また気が向いたらリピドーネタを落とすことにします。
では。








2016年2月10日水曜日

リピドーさんとの出会い

さて、風邪ひいて宿題もやり終えて睡眠過多で眠れないので再度更新。
これは割と長くなる話なのでまた途中で切ります。


1月の終わりに、パリで一番大きなレズビアンパーティーが行われたので行ってきました。
これはBARBIETURIXっていう、パリのクィア・レズビアン系のマヤカシ集団が2か月に1回不定期に開いているWet for meていうイベント。

イベント名からしてツッコミどころ満載だよね。「私(のため)に濡れて・・・」
この英語名をフランス人がフランス語訛りで発音するとね、もっと面白みが増すんだw
その度に1人で噴き出してます。

でも日本にだってガールフレンドとかレディーキラーとか、内角の直球狙い過ぎてちょっとダサくなってるイベントあるじゃん?
個人的にはダイアモンドカッター「八角切り←」とかティプシー「ほろ酔い」(ていう名前)は好きだけど、前者は発音が長すぎるかな。
ウェブの検索エンジン名では、グーグルとかヤフーとかみたいな長音符の入った企業名がウけるって言われてるけど、イベント名に関していうと母音が少なければ少ない程ベストだと思われます。
ということで内容は置いといて第一回イベント名選手権はティプシーが勝利。

で、仏教徒との一件があってからちょっと噂の出会い系アプリとも距離を置いて、学校の宿題とか願書とか現実的なことに忙しくしていたんですね。
ただまあせっかくだしwet for meは顔出そうかなってことで友達と一緒に行く約束はしてたの。


そしたらその1週間くらい前に、それより少し前にアプリでマッチした子から連絡が入り始めた。
ウェブ上のコードネームに関しては「リピドー」っていう案があったけど、どうしよう、、、、うん、それで行こう。

リビドー: Libido)とは、日常的には性的欲望または性衝動と同義に用いられる。
これはジークムント・フロイトが「性的衝動を発動させる力」とする解釈を当時心理学で使用されていた用語Libidoにあてた[1]ことを継承したものである。一方で、カール・グスタフ・ユングは、すべての本能のエネルギーのことをLibidoとした。

今回ネタにさせて頂きますのは通称リピドーさんです。
 (このネタ元に関しては多分ずっと後に説明することになると思う)

リピドーさんは私と同い年で、でもフランス滞在歴は私よりもずっと長いアメリカ人。学部と修士をパリで終わらせて求職中と言っていた。

自己紹介の舌も乾かぬうちに、「土曜日うちでパーティーするんだけど来ない?」とお誘いをいただいた。土曜日は例のwet for meの日、どうやらイベントに向けた酒盛りを開催するらしかった。
ちょっと悩んだけど、どこかのホモに「縁はどこに転がってるのか分からないのよ!(不確か)」と言われたのを思い出し、二つ返事でオッケーを出した。

まさか1人でそんなところに行く勇気もないので、道連れにするレズ友2人にも連絡を入れる。
あんまりアプリを漁っていることは友達に言ってないので、「知り合いの~」ということにする。



はて当日。
リピドーさんはゲイエリアで知られるマレ地区のど真ん中に住んでいる(!)ので、最寄り駅で友達と待ち合わせ。
そういえばさー、その子とどこで会ったの?という話になり、あっさりまだ会ったこともないんだ~とゲロる。「は?あんた会ったこともない人んちのパーティーに行くの?頭おかしいんじゃないの?」と責められながらも、駅徒歩3分のリピドー家に到着。
ベルを鳴らして階段を上り、アパートにつくと既に溢れんばかりのレズ・レズ・レズ。
そして電気がほとんど消されていて、月明かりでしか人の顔が判断つかない。

カウンターキッチンのある1LKっぽくて、パリの家賃事情は東京の1.5倍くらいなだけに、立地を考えてもこいつは相当やべーぞ、となる。
とりあえずカウンターに持ってきたワインを置き、その辺にあったビールで友達と乾杯。



まるでオリンピック日本女子ソフトボールの代表合宿に参加してみた27歳園芸店勤務です、みたいなアウェイ感。
みんな恐そうすぎる。
恐そうというか、強そう。
溶け込める感皆無。
ふと部屋の奥を見ると手元を携帯で照らし、細い白い粉を鼻から吸ってる入れ墨だらけのボーイッシュがいる。
大変な集いに来ちまった、と微かな後悔が頭を過る。


こんなパーティー初めてだわ、と友達。
ひたすらに平謝りをして酒を勧める私。

見渡してみてもリピドーさんらしき人が見当たらないので、痺れを切らしたレズ友が手当たり次第に周りの人に声をかけ始める。
「こんばんは!リピドーさんて知ってる?どの人かな?」
「あ、ごめん、私も実は面識ないんだ、誰なんだだろうね」
というやり取りが最低5回。


誰に呼ばれているのか、参加者の大半が知らない集まり。


私の友達のように、友達が誘われたからついてきたという子も多数。
なんという集客パワー。
リピドーさんは一体何者なんだという話から会話が始まり、気付くと初対面の人と打ち解けて会話が弾む。フランス人もいるし、アメリカ人もいる。
リピドーの力すげえ。


ビールの後にワインを流し込んで酔いも回ってきたころに、金髪の見覚えのある顔が奥から出てくる。

あ、リピドーさんだ。


黄色いぴっちぴちのスキニーに、濃いアイメイク。
踏まれたら確実に血豆ができるであろう重量級のヒールでごつごつ歩くリピドーさん。
予想していた5倍程イカついが、綺麗な子。
酔ってなければ話しかけるのすら躊躇してしまうけど、コイツに呼ばれたんだから!と脳内のもう1人の私に背中を押され、ハーイ('ω')ノと話かける。

「呼んでくれてありがとう、おぱぴだよ、それからこれは私の友達のレズとレズだよ」

リビドーさんは既にだいぶ出来上がっている様子で、足元の戦車がおぼつかない。
割と人が来てるみたいだけど、みんな出会い系で呼んだの?大したもんだね!というと
「6割くらいはアプリで呼んで、さっき数えて見たら友達含めて60人くらい誘ってたみたい!みんな入りきるかなあ」とリビドーさん。

そら入らんだろう。


そうこう30秒ほど話している間に新しい人がどんどんと入ってきて、リピドーさんはあれよあれよとそちらの対応へ。


その後30分程その辺の人らと歓談して、 私とレズ友はクラブへ移動することに。
最後にリピドーさんを見つけ出し、サヨナラの挨拶。
「呼んでくれてありがとね」
「来てくれてありがとね」


軽い。



玄関を出る際にも入ってこようとするレズの集団とすれ違い、リピドー宅の隣人を気の毒に思いながら、クラブで朝まで楽しく踊り続けたのでした。


そんなリピドーさんとの出会いだけど、まさかの続きがあるので、それはまた次回(か)に。

























2016年2月7日日曜日

アジア系にしては可愛いといわれた話 (終わり)

いや、すまん。
サボってました。
学校が始まってから、毎朝6時起きってのが私のだらしない生活パターンに地味に響いてました。

というわけで、せっかく「次に続く」をしていたので残りを書いてしまいます。
だれも気になってないと思うけど・・・


で、イケダセンセイとオクサマの写真を見せられた私。
えっ、あんた仏教徒って言ってたけど、これ何?
と分かっているのにも聞いてみたら、

SGIって言うんだよってw
ソーカガッカイて知ってる?て聞かれた。


どうやら学会はパリでも活発らしい。
アメリカには大学もあるんだって。
ロンドンとかにはヨーロッパのHQみたいなのもあるらしい。
なんみょほーれんげっきょ って叫ぶの!って教えてくれたけど、それ叫ばんだろう。
正直宗教に関して詳しくはないけれど、仏教徒っていうのはそういう意味だったんだ、と妙に笑えてしまいました。そうよね、新興とは言えども仏教っちゃ仏教よね。

むかし埼玉に住んでた時、電車の中でSGじゃないヤバい系の新興宗教の会報誌を大声で読み上げる家族が居て、なんだかニューヨークのメトロ内でジーザスジーザス叫ぶおじさんを思い出したのでした。
日本て信仰の自由があるにせよ、宗教色を表に出すことに関しては不寛容よね、フランスみたい。
(フランスにはライシテという、世俗主義・政教分離の原則・政策がある。例えば学校内での宗教的しるしの着用の禁止など。)
社会的に同一性を慮るばかり、無宗教ってのが一種の暗黙の了解になってる気がしなくもない。あるいは、神道系・仏教系な宗教の文化的な浸透が進み過ぎてて、宗教に関して自覚的かつ自発的に勉強する機会がないのかも。
私も、幼いころ両親に「うちの宗教は?」って聞くたびに「無宗教よ」とか「○○宗よ」とか言われて、あまりにも曖昧すぎてよく理解しないまま育ったからなあ。
一昨年に祖母が亡くなった時も、死亡届書いたり斎場予約する中で、ウチは一体何宗なのかで親戚で一生懸命考えたんだよね、結局何ってことにしたんだろう、ていうレベルの無理解というか無関心。


本人曰く、ソーカガッカイっていうとたいていの日本人はドン引きするか、逆に学会員だった場合喜ばれるらしい。あんたはどっち?ってキラキラしたお目めで聞かれて、うん、まあ別になんとも思わんよ。と答えておいた。


だってなんとも思わないもん!
あんたがエホバの証人だろうがモルモン教徒だろうが、私には関係のないことでしょう。



で、ひたすらにSGIに関する説明を受けた後(これはちょっとうざい。どうでもいい。)、パスタでも食べる?と勧められる。え、お前さっきまでサンドイッチむしゃむしゃ食べてたじゃん!と内心思いつつも、この時間に食べると消化不良起こすし太るから、と白い眼で遠慮。

飲んで帰ってきた後は必ずパスタを食べるのよ!と意味不明なこと言ってたけど、やはりここでもフランスではラーメンではなくパスタなのか。なるほど。



じゃあ寝ようということになった。


パジャマ出す?って聞かれたけど、朝起きて暗い中抜け出す(あるいは逃げる)のに着替えてる時間はないので、そのまま横になった。黒猫がごろにゃんと甘えてきて、アウェイなベッドでその人懐っこさに救われるのと、意外や意外に黒猫にネコナデ声のフランス語で接する彼女の姿がとてもセクシーだなと思う。

するとそんな時に先ほど家まで送っていったレズ友からメールが入った。
「あの子クラミジアだからセックスしちゃだめよ」
 なんと・・・・
なんですと・・・

性病にうとい読者の皆様にご説明差し上げると、クラミジアとは性感染症の一つ。

種類に応じて、出産時に新生児に感染し、結膜炎、肺炎などを引き起こす可能性がある。 女性の場合、症状はない可能性があり、排尿時の痛み、膣の周りのかゆみ、膣分泌物、下腹部の痛みなどが現れる。 治療されていないクラミジア感染症は、骨盤内炎症性疾患を起こし、子宮外妊娠、不妊の原因になったりする。

というものです。つまり膀胱炎っぽいのと膣カンジダの合体バージョン。
膣カンジダはヤッてなくてもストレスとか生活リズムの乱れで自然発症して、これはめちゃくちゃキツイ。私も過去2回くらいなったけど、酷いときは気が狂いそうになるくらいマンコ痒かった。
そんな苦しそうな症状の中でなぜ夜遊びしようと思ったのか理解に苦しむ・・・ついでに言うならどうしてセックスもしない相手をわざわざしつこく 家に誘ったのかが気になる・・・

このまま流れでセックスすることになって、っても嫌だったので、ねえあんた本当にクラミジアなの?と直球ストレートのピッチング。
「え、誰から聞いたの?」
「○○からメール来たけど」
「なんでそんなこと勝手にあなたに言うんだろう!怒」

おい、待てw
怒るのは君ではないw
もしかして、君はその事実を私に言おうと思ってなかったってことかな?
つまり私が聞かなかったらダマで通そうと思ってただろ!


とことんクソ野郎だな。


私も疲れていたので怒りのイの字も湧き出てこず、今思い返すと不愉快極まりないんだけど、ちょっとお話して、チューして、寝た。
仏教徒はクラミジアをバラされたことが相当悔しかったのか、じつはあの子あなたのことずっと好きなのよ、とお前勝手に私にそれ言ったらダメだろうなことをぶっちゃけてくれた。


1年以上前から知ってるから別に驚くことでもないんだけれど、まだ好きだったんだ~ふ~んて。
 悪いけど私は彼女のことは友達以上には見れないんだよね。


翌朝、6時ごろ目が覚めて(ちなみにこのとき私の自宅には日本からの友達が泊まっている)そそくさと帰ろうと決意。ところがクラミジア、じゃなかった仏教徒が私の右手をしっかりと握りしめていて、なかなか固くて離れない。お前は呪怨か!と心の中でツッコミを入れつつ、指を一本づつ引きはがして逃走開始。


帰りのメトロの中で、腕時計を忘れてきたことに気づくも後の祭り。

そのあと仏教徒からは、黙って帰るな!と怒りのメールが来たけど、いくらなんでも6時に起こすのは申し訳ないと思ったんだけどな。


後日談:
腕時計は1週間後くらいに取りに行きました。
その時はすっぴんで普段着でちょっとドキドキしてしまったけれど、それ以降は全く連絡とってません。
共通の友人は仏教徒と連絡を取らなくなったそうです。
(おそらく原因は私)(フランス人すぐ友達切るから怖い)







2016年1月17日日曜日

アジア系にしては可愛いと言われた話

みなさんこんにちは
いかがお過ごしですか?
今週もあっという間に過ぎて、すでに金曜夜中。
日付が変わって土曜日になりかけてます。
眠すぎて寝たのですでに土曜夜中。日付は日曜日。

さて木曜日に割と衝撃的な出会いがあったので、ご紹介。
って、これって別に恋愛日記にはなってないからね、まだね、違うよ。



今回のお相手のニックネームは、「仏教徒」で行きたいとおもいます。
14日木曜日、パリの19区にあるRosa Bonheur っていうバー的なクラブ的なお店で、ビアンのパーティーがあったので行ってきました。
ハコ自体は公園内にあるので、日中はファミリー層にも受けの良いカフェレストランみたいなところ。
最近は定期的に木曜の夜に女子イベントをやってくれるので、パリレズっ子の中では割と話題になってるお店です。

ちなみにお店の名前、Rosa Bonheurは実在した人物の名前。


ローザ・ボヌールRosa Bonheur1822年3月16日ボルドー - 1899年5月25日トメリ(フランス語版))、本名マリー・ロザリー・ボヌールMarie Rosalie Bonheur)はフランスの写実主義画家、彫刻家。動物の姿をありのままに捉えた作品を多数残した。ジョルジュ・サンドやサラ・ベルナールなどと並び、フェミニズム初期を代表する人物の一人である。

(wikipediaより引用)

そらあレズが大挙するわけだね。
レズとフェミって紙一重。なんちって。
ボヌールって幸運って意味、景気のいい店だこと。

本当は日本から遊びに来ている友達も一緒に行くはずだったんだけれども、日中身体が冷えて風邪ひきそう~と欠席。私も行くのやめようと思ったけれど、レズ友とその前の週から約束してたし、直前キャンセルって友情にヒビが入りかねないので気力を振り絞って突撃。


レズ友は友達を連れていくとのことだったので、私は仕事の後現地で合流。

そのレズ友が連れてきた友達が、今回のターゲットの仏教徒。
実際に仏教徒らしい。ベジタリアンらしい。でも手首に数珠はついてなかった。
レズ友はすでに36くらい?なので、自然とその周りの友達も年齢層高めになるんだけど、仏教徒も同年代くらいに見えた。後から聞いたら29だって。フランス人老けるの早すぎ。そのせいで私も若く見られがちで損してる。くっそう。



そのパーティーには、なんだか顔見知りやら友達の元カノやらなんやら大勢来てて、人間観察だけで酒が飲めました。あーあのヒトってあの子とくっついたんだ~とか、あれ?もうあの2人別れたの?とか。パリも2年目になると固定メンバーの顔覚えるようになりますね。ふふ。
200人くらいいるイベントで(フランスは常にミックスだし30%くらい男子もいるけど)、3時間程滞在したのに自分以外のアジア系だーれも見なかったわ。
嗚呼寂しい。
寂しいというか、なんかね、見ると安心する。
ほぼ真っ白な中に自分がいると、なんかこうちょっと不安になるんだよね。


結局ワイン4杯くらいちびちび飲んでそろそろ帰ろうかな~と思っていたら
ウィスキーにビールにワインをちゃんぽんして盛大に飲んだくれたレズ友が
「仏教徒が、あんたのこと、アジア系にしては可愛いって言ってたよ」
などという爆弾発言を投下。


問題発言すぎるだろう・・・
 と思ったんだけれども、レズ友も仏教徒もそれを全く問題だと思っていない様子。

ねえ、
アジア系にしてはってさ、つまりさ、
あたしと同じ肌の色をしている人たちはお前からすると「可愛くない」ってこと?
・・・このクソ白人中心主義野郎が!
そもそもお前に可愛いなんて言われてもちっとも嬉しくないけどよ、「アジア系にしては」ってのを入れたせいで私の中のお前の価値が地中6フィート下に落ちたよ。ばいばい。残念。また再来年。


バーは12時までだったので、そんなこと言ってるまにも電気がついて撤収の雰囲気に。
そしたら仏教徒、「これからどうする?二人でのみに行かない?」なんて聞いてきやがった。

「いかねーよバーカ」と思ったけど、それは口に出さず、
レズ友がちょっと酔ってて心配だから家まで送ってく~と受け流した。
諦めない仏教徒、「じゃあそのあとうちに来てディズニー映画でも見る?」






ディズニー映画・・・






あんたあたしに何したいの?
口説かれてんのか何なのかよくわかんないっス。
そもそもヤりたいの?それともなんかキメてんの?
もっとましな口説き方あるだろうに。



ばっかじゃないの?って目でチロッと見て、考えとくわとだけ答えた私。

とりあえずレズ友を連れてメトロの駅まで歩いてってたら、私も遊びに行く~と仏教徒ついてきやがった。チッ。
木曜はメトロが終わるのが早いので、終電2,3本前くらいでレズ友宅に到着。
家に入るなやいなやいきなりサンドイッチを作って食べ始めるレズ友と仏教徒。
何かがおかしい。
でも日本ではこういう時に一蘭行っちゃうよね、と思い出して妙に納得。



陽気に笑い転げるレズ友をベッドに押し込んで、さあ帰ろうとメトロに戻るも、終電すでに去りし後。
気温が0度近いけど歩いて帰るか・・・(タクシーは危ないからめったに乗らないのです)と思ったら、
「じゃあやっぱりウチに行こうよ、ここから近いよ~」と仏教徒がニヤリと悪魔のささやき。
てめえもしかしてサンドイッチくって時間稼ぎしたな・・・


寒いし、疲れたし、家に帰っても自分のベッドで寝れるわけでもない(友達に部屋を明け渡してるので母のダブルベッドを間借りさせてもらってる)ので、しゃーねーなーと家に行くことにしてしまった。
私軽い。
でも夜中の2時ごろに外で歩いてると、だいたい楽な方を選んでしまうよね、人間。



果たしてノコノコついていくことになった私。
神社仏閣は全然近くなかった。むしろ私の家の方が近いんじゃないのレベル。


時間を忘れたころに到着すると、可愛い人懐っこい黒猫がお出迎え。
わたしは甘えん坊な猫にめっぽう弱いので、このへんで仏教徒の株が少し回復。
(といっても差別発言を忘れたわけではない)

誰も連れてくる予定じゃなかったから~と洗濯物が部屋のど真ん中に干してあるし、いかにも脱ぎたてブラがソファーに鎮座ましましてるし、(私ほどではないけれど)なかなかの汚部屋。
それでもちゃんとダブルベッドなので、ちょっと嬉しい。←
お茶を入れるよ、これジャパニーズティーでしょ~と見せられた茶筒には、CHINAと大きく書いてありました。
天然なのかな?



部屋をぐるぐる見渡してみると、「仏教徒」らしく仏壇が置いてある。
そしてその横には日本人っぽい中高年の夫婦の写真が。
キッチンでお茶を沸かしてる仏教徒にこれ誰?と聞くと

イケダダイサクセンセイとオクサマ !


と元気な答えが返ってきました。
オーワオ。
あれ?
え?


というわけで今日はこの辺で。
明日続きを書けたら書いてみます・・・


















2016年1月12日火曜日

パリ第三大学(のよくわかんないやつ)に行く話

やっほー。これはスケジュール投稿でっす。
タイマーをセットしておくと、勝手に投稿してくれるらしい。
なんて便利な機械だ。
こういう機能があるのに投稿が滞る私みたいな人のために、ブログを書きましょうっていうreminderサービスもあったらいいのにね。


前々からこまごまと日記に書いていた、「願書を出すための申込書の争奪戦」のある学校、その後無事に願書提出に至り、ついに先週の金曜日に結果が出ました。




結果は、無事合格!


受かったけど、正直な話、これが一体どういうプログラムなのかよくわかってない。パリ第三大学(パリの公立大学は第十三大学まであるw)にある大学編入を目指す?目指さない?人のためのフランス語講座(らしい)。DULFっていいます。
ウィキペディアで調べたら、人肉事件の人がパリ3に通ってたらしい。
佐川一政、知ってる? (リンクついてる)


そして何を隠そう、パリ第三大学は、元カノちゃんの通う大学っす。
でもそもそもの発端は別の韓国人女子(好きだった)が、ここのプログラムに応募してみる!っていうから私も勢いで応募してみたんだよね。
たった2ヶ月くらい前のことなのに、懐かしいな~
授業中に突然手をつながれたりする、やたら火花散らしてくる系女子だったの。
結局その子は別の大学のプログラムに行くことになったんだけども。残念。

そんな浮ついた気持ちで応募するから、結果的に元カノちゃんと同じ学校に通うって、罰ゲームみたいなもんだね。若干めんどくさいよう!
会って無視したら怒られるんだぜ、感情のジェットコースターみたいな人とすれ違う可能性があるっとちょっとストレスだよう!


合格した!って言ったけど、でもね、入学試験があったわけでも無くて。
このプログラムにはよくわからない応募制度があるの。


まず、そもそも11月頭にあったような
「願書を出すための申込書をネットで申し込み」
があり、そのあと1か月後に
 「書類をそろえて事務所に提出」
して、その2~3週間後に
「書類受領証と1月頭のクラス分けテストの受験票」
が届く。

で、この時点ではまだ入学が確定ではなくて、入学できない可能性があることを再三念押しされる。
クラス分けテストじゃなくて、だったら入学試験て呼べよw


ちょうど1週間前の火曜日、朝9時から4時間近くレベル分けテストを受けてきました。
内容は、フランス政府公認のTCFという語学検定試験の模擬試験みたいなやつ。
すんげー難しかったけど、となりに座ってたロシア人っぽいおねーさんは私よりもちんぷんかんぷんだったらしく、まったく筆が進んでなかったので、少なくともビリは免れたかな。

リスニングとかさ、可能な限り早口で喋ってみましたって感じの振り切れ具合。
単語拾うのに精いっぱいで、引っかけ問題とかそういうのを認知するレベルにはなれなかった。


このテスト会場、試験監督するのに色んな人がいるわけだけど、最初に挨拶したプログラムの責任者ですって人がちょっと好みだった。
エリーゴールディングをどっと老けさせてすっぴんにしたような感じ。







 あと、ショートヘアのベット(Lの世界のパワーレズビアン)ポーターみたいな人も、先生ですって紹介されてた。


いやいや講師陣リアルに充実してるんじゃないんですか?
たのしみっすねえ。
ベットは全然タイプじゃないし、エリーゴールディングも見てるだけでいいんだけど、でもやっぱり見てドキドキするような先生がいると違うよね!


翌日は口頭試験、のはずが、ただのお喋りだった。
担当者に自分の経歴だとかいろんなことを説明しておしまい。



レベル分け試験だからね。こんなもんだろうね。
でもさ、この試験の結果をどうとって人を選別するんだ・・・?
受験時の態度とか?面接の受け答えとか?

よくわかんないっす。

でも、私が受かった理由の一つには、確実に「志望理由書を提出していた」っていうのがあったと思う。求められてなかったけども、元カノちゃんに手伝ってもらってA4に1ページ分の志望理由書と履歴書を願書にくっつけて出しておいたんだよね。
人と差がつくとしたら、そういうところかな?


60人~70人程受験して、25人しか受からなかったらしい。
2015年の秋からプログラム自体始まってるから、各レベルごとに新たに受け入れられる途中参加の学生数は限られるってことなんだよね。
でも、こんなよくわからない試験で振り落とされるって、落ちたほうは悔やんでも悔やみきれないわ・・・



 というわけで18日から週16時間+謎の自習4時間というハードモードでパリ第三大学通いまっす。
クラスにレズホモいないかな?楽しみ~~~

2016年1月11日月曜日

校長が逮捕されて授業が無かった話

前回投稿から1週間も経ってしまったので、懺悔しながらの投稿アップ。
みなさんの1週間はどうでしたか?私はなんというか、ジェットコースター的な新年1週目でした。

あの妖怪ウォッチと会ってから1週間とか考えらんないっすー。
わりと毎日なんかしらイベントがあって、変化があるっていいメリハリつくけど、疲れるよね。


さて、今週も枯れた私の恋愛事情には何も進展はないので、ごめんなさい。
でも探すのやめてみた。期待するのもやめてみた。
常にいつでも脱げる人でいたいっていう基本は変わらないけれど。



先週の月曜日にちょっとした事件が起こったので報告。
皆さまご存知の通り、今私は午前と午後で別の学校に通ってます。
午前の学校の受講料が高すぎるのと、学生ビザには15時間の登録が必要なので、厳しいカトリック系の学校とゆるゆるな格安語学学校のダブルスクールやってるの。

午後の学校の担任はパリで出会った中で一番パリコレモデルにちかい姿形をしている先生だったんだけども、最終出勤日が2015年の最終日だったので、最後にみんなで寄せ書き&花束を渡してお別れをした。

みんなありがとう、大好きよって先生が涙ぐんでて、わたしも思わずウルっときてしまったわ。
いい先生に出会えると語学の上達も進むし、教え方がうまいと毎日ちゃんと行こう!って やる気にもつながるんだよね。たかが語学学校なのに、生徒にこんなに愛情持って接してくれる人に当たってラッキーだったなーなんて幸せな気持ちで年末を迎えました。


2週間の冬休みの後、4日から新学期再開。
ところが・・・・


初日からまさかの休講。
理由は、校長が通学実態のない中国人に大量のビザ用在籍資料を提供していたため逮捕された、というもの。

授業をやってるクラスもあったんだけど、私たちのクラスの先生は「1月からの契約更新をしていない」ため授業は休講。もちろん再開日未定。
お金返してくださいって言ったら、銀行口座が差し押さえ対象になってるので返金には応じませんって。
なんじゃそりゃ。
12月末に1ヶ月の延長分支払ったんですけど。おーい。
私なんか1ヶ月分だけど、中にはビザ更新のために1年分払ってた人もいるんですけど。
いくら格安語学学校と言えど、12か月分となりゃだいぶまとまった金額になるよね。


しかも、校長が逮捕されたのは去年の12月中旬。
去年の時点で先生たち全員知ってたらしいw


パリコレ担任のあの涙って、本当はこうして路頭に迷う私たちに同情して流した涙なんじゃねーの?


語学学校に登録してますっていう証明書がないとビザの延長もできないんだけど、逮捕以降うちの学校の名前で書類提出した人はみんな却下されているらしい。
ひでえ話よ。


でも、こういう不法滞在を手助けして校長が逮捕される、あるいは家宅捜索入るってのは私実は2度目なの。
去年の冬から夏にかけて通ってた別の格安語学学校でも同じことが起こって、その時も財政的に苦しくなったのかスタッフや先生がバンバン首切られて、かつ授業料もドーンと値上がりしたような気がする。
どうやらパリの語学学校経営は違法ビジネスに手を貸さないと儲からない仕組みになってるらしい。

ま、そうやって学費を下げるから生徒が集まるんだろうけどね。


そんなことがあって4日後の金曜日。ようやく授業再開決定。
とは言っても先生が契約更新できたわけではなく、すでに契約を結んでいて「働くことのできる」先生が手分けして担当することになったっぽい。
私のクラスは最上級クラスなんだけども、パリコレ担任の後任と言われていた胸毛ではなく、私も一押しの女性のハンプティダンプティ先生(仮名)に決まって一安心!!!


とりあえず1ヶ月は続けて見て、延長するかしないかは様子を見て決めようか。。ね。